中国・深センの司法当局が、超高級腕時計ブランド「パテックフィリップ」の希少モデル2点を競売にかけることになり、市場関係者の注目を集めています。深セン市中級人民法院がアリババグループの司法オークションプラットフォームで実施する今回の競売では、開始価格が大幅に引き下げられたことが特徴です。
今回出品されるのは「パテックフィリップ グランドコンプリケーション6」を含む2点の超高級時計で、鑑定総額は4,000万元(約8億円)を超えるとされています。開始価格はそれぞれ2,676万元(約5,300万円)と2,877万元(約5,700万円)に設定されました。
司法競売の専門家によると、この価格設定は従来の司法競売の相場と比較して20-30%程度低い水準で、より多くの入札者を惹きつける戦略と考えられます。特にパテックフィリップのグランドコンプリケーションシリーズはコレクターの間で人気が高く、今回の値下げは市場に大きなインパクトを与える可能性があります。
パテックフィリップの腕時計はスイスの高級時計ブランドの中でも特に歴史と技術力が評価されており、グランドコンプリケーションシリーズは永久カレンダーやミニッツリピーターなどの複雑機構を搭載した最上級ラインです。今回出品されるモデルの詳細な仕様や製造年数、状態などについてはオークション資料に記載されています。
深セン市の司法当局は近年、差し押さえた資産の処分方法としてオンラインオークションを積極的に活用しており、アリババのプラットフォームを利用した競売は透明性が高いと評価されています。過去にも高級車や宝石類の競売が行われ、国内外のバイヤーから注目を集めてきました。
時計コレクターや投資家にとって、司法競売は通常の市場価格よりも安価に希少品を入手できるチャンスとして知られています。ただし、司法競売の場合は返品や保証が原則として認められないため、事前の調査と専門家の意見を仰ぐことが重要です。
今回のオークションは12月上旬に実施される予定で、入札には事前登録と保証金の納付が必要となります。国際的なバイヤーも参加可能ですが、中国国内の税関手続きや輸送に関する規制に注意する必要があります。
高級腕時計市場のアナリストは「パテックフィリップの希少モデルが司法競売で出品されるケースは珍しく、特に状態の良いグランドコンプリケーションはコレクターの間で争奪戦になる可能性が高い」と指摘しています。また、中国市場における超高級時計の人気は依然として高く、今回の競売結果が今後の市場動向を測る指標になるとの見方もあります。
深セン市の司法当局は、今回の競売が順調に進めば、今後も差し押さえた高級品のオンラインオークションを増やしていく方針です。透明性の高い司法競売プロセスの確立が、資産処分の効率化と債権者への早期弁済につながると期待されています。
リリース時間: 2025-12-07 05:53:09