ストリートウェア市場の急成長
2017年はストリートウェアブランドが台頭した歴史的な年として記憶されています。この年、高級ファッションブランドのルイ・ヴィトンが突如としてシュプリームとの画期的なコラボレーションを開始し、業界に大きな衝撃を与えました。同年10月には投資会社のカーライル・グループが5億ドルもの巨額をシュプリームに投資。これによりシュプリームの企業評価額は10億ドルを突破し、ストリートウェア市場の可能性を全世界に知らしめる結果となりました。
10億ドルブランドの条件とは?
シュプリームの成功を受けて、次に10億ドル規模の企業価値に達する可能性のあるストリートウェアブランドはどこなのか、業界関係者の間で活発な議論が交わされています。次世代のユニコーン企業候補として挙げられるブランドには、いくつかの共通点が見受けられます。
ブランド力と文化的影響力
第一に、圧倒的なブランド力と文化的影響力が不可欠です。単に衣服を販売するだけでなく、アート、音楽、スポーツなど多様なカルチャーと深く結びつき、若者世代のライフスタイルそのものを体現しているブランドが有利です。
限定性と希少価値の戦略
第二に、限定生産やドロップ式販売など、意図的に供給を制限するビジネスモデルが有効です。この手法は消費者の購買意欲を刺激し、転売市場を活性化させることでブランド価値をさらに高めます。
グローバル展開能力
第三に、アメリカや日本に限定されず、ヨーロッパやアジア市場などで均等に成長できるグローバルな展開力が求められます。特に中国市場での存在感は重要な評価基準となるでしょう。
次世代の有力候補ブランド
これらの条件を踏まえると、以下のブランドが次なる10億ドル企業として注目されています。
Palace Skateboards
ロンドン発祥のパレススケートボードは、シュプリームに最も近い存在として認知されています。スケートカルチャーを核としながらも、そのデザインセンスとコラボレーション戦略は高く評価されています。
BAPE(A Bathing Ape)
日本のストリートウェアを代表するエイプは、一時的な低迷期を経て近年再び勢いを取り戻しています。特にアジア市場での強固な基盤は他ブランドの追随を許しません。
Off-White
故ヴァージル・アブローが立ち上げたオフホワイトは、ストリートとハイファッションの境界を曖昧にした先駆者です。その斬新なデザイン言語は世界中の若者から支持されています。
Kith
ロニー・フィエグが手掛けるキスは、単なるアパレルブランドを超えたライフスタイルブランドとして成長を続けています。独自の小売店コンセプトが消費体験を革新しています。
市場の未来予測
ストリートウェア市場は2023年現在も成長を続けており、その規模は2025年までにさらに30%拡大すると予測されています。デジタルネイティブ世代を中心とした需要の高まり、SNSを介したブランド拡散、そしてサステナビリティへの対応が今後の鍵を握ると見られています。
次なる10億ドルブランドの誕生は、単に企業価値が上がるというだけでなく、ストリートカルチャーそのものが社会の主流としてさらに認知されることを意味します。業界の動向から目が離せません。
