偽ブランド「Guccic」配送事件の概要
中国陝西省の消費者がJD.com(京東)で正規グッチ(Gucci)サングラスを購入したところ、届いた商品のブランド表示が「Guccic」という明らかな偽物だったことが判明しました。この問題は2023年8月6日にリーガル・イブニング・ニュースによって報じられ、中国SNSのWeiboで大きな話題を呼んでいます。
問題の購入者は、JD.comの公式プラットフォームで正規品と信じてグッチのサングラスを注文しました。しかし届いた商品のパッケージには「Guccic」というブランド名が記載されており、明らかに本物のグッチ商品とは異なるものでした。この事態を受けて、購入者はすぐにJD.comのカスタマーサービスに連絡を取り、問題を報告しました。
JD.comの対応と公式見解
JD.comはこの問題について迅速に対応し、「情報源が正しいことが確認されたため、返金および返品手続きを行う」と正式に発表しました。同社の広報担当者は「Gucciは受け取ったがGuccicは受け取っていない」という消費者の主張を認め、適切な対応を取る方針を示しています。
現在、JD.comは配達員を手配して問題の商品を回収する手続きを進めています。また、同社はこのような偽ブランド商品がどのようにして自社プラットフォームに出回ったのかについて内部調査を開始しています。ECプラットフォームとしての審査プロセスに不備があった可能性も指摘されており、今後の対応が注目されています。
中国EC市場におけるブランド品購入のリスク
この事件は、中国のEC市場で依然として存在する偽ブランド商品問題を浮き彫りにしました。特に高級ブランド品をオンラインで購入する際には、以下の点に注意が必要です:
- 公式ストアかどうかの確認(JD.com内でも公式ストアとサードパーティーストアが混在)
- 商品レビューや評価の精査
- ブランド名の微妙な違い(Guccicのように1文字違いの偽ブランド)
- 価格が相場より大幅に安い場合の警戒
中国消費者協会の統計によると、2022年だけでもECプラットフォームを通じた偽ブランド品の苦情は前年比15%増加しており、オンラインショッピングにおける消費者保護の重要性が高まっています。
消費者が取るべき対策と法的権利
中国の消費者権益保護法では、このような偽ブランド商品を販売した場合、消費者は商品代金の3倍までの賠償を請求できると規定されています。今回のケースではJD.comが迅速に返金に応じていますが、法的にはさらに厳格な対応が可能です。
専門家は、オンラインで高級ブランド品を購入する消費者に対して以下のアドバイスをしています:
- 商品到着時には必ず開封動画を撮影する
- 疑わしい場合はすぐにカスタマーサービスに連絡
- 支払い記録と通信記録を全て保存
- 必要に応じて消費者協会や監督機関に報告
今回の「Guccic事件」は、中国のEC大手でさえ完全に偽ブランド商品を排除できていない現実を示しており、消費者自身の警戒とプラットフォーム側の更なる対策が求められています。
