信じられない!上海静安の別荘の中に、グッチやアルマーニの布切れを使った5軒の洋服直し店が隠れている…

信じられない!上海静安の別荘の中に、グッチやアルマーニの布切れを使った5軒の洋服直し店が隠れている… - 加奈ショップ

タオ・ペイチンは作業台から何気なく布切れを拾い上げ、私に手渡した。「触ってみて、違うよ」それから、同じように滑らかな手触りのズボンを取り出した。なんと、その布はグッチの服から切り取られたものだった。デザイナーブランドの服から切り取られたこのような布切れが、作業台のあちこちに散らばっていたのだ…。

高級ブランドの布地がよみがえる秘密のアトリエ

上海静安区の閑静な住宅街に佇む一軒の別荘。外観からは想像もつかないが、ここには5軒もの洋服直し専門店がひっそりと営業している。特に注目を集めているのが、タオ・ペイチン氏が経営する「リビングテキスタイル」だ。ここではグッチ、アルマーニ、プラダなど世界的なラグジュアリーブランドの服から切り取られた布地が、全く新しい服として生まれ変わっている。

「お客様から持ち込まれた高級ブランドの服を解体し、その良質な布地を使って別のアイテムに仕立て直すのが私たちの仕事です」とタオ氏は語る。例えば、傷んだグッチのジャケットから取り出した生地で作るカスタムシャツや、アルマーニのコートの裏地を使って制作するオリジナルスカーフなど、そのリメイクの幅は驚くほど多岐にわたる。

職人技が光るリメイクのプロセス

リメイク作業は細心の注意を払って行われる。まず元の服を丁寧に解体し、使用可能な部分を選別する。次に布地の状態をチェックし、洗浄・補修を施す。最後に新しいデザインに基づいて裁断・縫製を行うという流れだ。

「高級ブランドの布地は品質が全く違います。織り方、糸の質感、色の深み…どれを取っても一般的な布とは比較になりません」とタオ氏は説明する。特にイタリアのトップブランドが使用する生地は耐久性に優れ、何度洗っても色落ちしにくいという特徴があるため、リメイクに最適なのだそうだ。

作業場にはさまざまな年代のミシンが並んでいる。「1950年代のジンジャー社製工業用ミシンから最新のコンピュータ制御ミシンまで、用途に応じて使い分けています。高級生地を扱うには、それぞれの布に合った針と糸の選択が不可欠なんです」

サステナブルなラグジュアリーとして注目

このユニークなサービスは、環境意識の高い富裕層から熱い支持を受けている。「高価なブランド服も、傷んだりサイズが合わなくなったりすると、どうしてもクローゼットの奥にしまわれがちです。私たちはそんな『眠っているラグジュアリー』に第二の人生を与えているんです」とタオ氏は語る。

実際、この店を利用する客層は30~50代のビジネスパーソンやセレブリティが中心。中には10着以上のブランド服を持ち込み、まったく新しいワードローブを作り上げる顧客も少なくないという。

「最近はSDGsの観点からも、高品質なものを長く使う文化が見直されています。当店のサービスはまさにその最先端と言えるでしょう」

静安区に集まる5軒の名店

この別荘には他にも個性的な洋服直し店が入居している。例えば、ヴィンテージ・デニム専門の「ブルー・ルネサンス」や、シルク製品に特化した「サテン・ドリーム」など、それぞれが独自の分野で高い技術力を誇っている。

「私たち5店舗は競合ではなく、互いに補完し合う関係です。客様の要望に応じて、最適な店を紹介することもあります」とタオ氏は言う。事実、ある顧客はグッチのジャケットを「リビングテキスタイル」でシャツに、同時に持っていたルイ・ヴィトンのスカーフを別の店でバッグにリメイクしたというエピソードもある。

このように上海静安区の一軒の別荘に集まる5つのアトリエは、ファッションのアップサイクルという新たなムーブメントをリードする存在として、国内外から注目を集めている。

リリース時間: 2025-12-07 05:53:05