事件の概要
中国を代表する人気ライブストリーマーであるViya(本名:黄薇)が、再び大きな論争に巻き込まれている。今回の問題は、彼女のライブ配信で販売された「Supremeコラボ扇子」が偽物だったと指摘されたことに端を発している。Viyaは2023年11月28日、この問題について正式に謝罪した。
Supremeはアメリカの有名ストリートウェアブランドとして世界的に知られ、イギリス人実業家ジャック・オズボーンによって設立された。同ブランドの商品は常に高い人気を誇り、コラボレーション商品は特に注目を集める傾向がある。
問題の発端
今回の騒動は、Viyaが自身のライブ配信で「Supremeとの公式コラボレーション」として扇子を販売したことから始まった。この商品は「Supreme x 中国伝統工芸」というコンセプトで宣伝され、多くのファンが購入した。
しかし、商品到着後、購入者から「本物のSupreme商品とは思えない」「品質が低く、明らかに偽物だ」といった苦情が相次いだ。専門家による検証でも、公式コラボレーションの証拠が見当たらないことが判明し、ネット上で大きな話題となった。
Viyaの対応と謝罪
批判が高まる中、Viyaは11月28日に公式声明を発表し、この問題について謝罪した。声明では「販売前に十分な確認を怠った」ことを認め、「購入者の皆様に深くお詫び申し上げます」と述べた。
さらにViyaは、問題の商品について全額返金に応じることを約束し、「今後はブランドコラボレーション商品について、より厳格な審査プロセスを導入する」と表明した。また、今回の件に関連して、すでに一部のスタッフを処分したことも明らかにした。
業界への影響
この事件は、中国のライブコマース業界全体に大きな波紋を広げている。近年、中国ではライブ配信を利用したeコマースが急成長しており、Viyaはその最先端を走る存在だった。
専門家は「この事件をきっかけに、ライブコマースにおける商品の真正性や品質保証について、より厳しい規制が導入される可能性がある」と指摘する。実際、事件後、中国政府の関連部門がライブコマースプラットフォームに対し、商品審査プロセスの強化を求める通知を出した。
消費者の反応
SNS上では、Viyaの謝罪に対して賛否両論の声が上がっている。一部のファンは「すぐに謝罪した姿勢を評価する」と支持する一方、「プロとして初歩的なミス」「信頼を損なった」と批判する声も少なくない。
特に問題となっているのは、これがViyaにとって初めてのトラブルではないという点だ。過去にも販売商品に関する苦情が複数寄せられており、「また同じ過ちを繰り返した」との失望の声が目立つ。
今後の展開
業界関係者によれば、この事件がViyaのキャリアに与える影響は小さくないという。一部のブランドがViyaとのコラボレーションを見直す動きも出始めており、今後のビジネスに影を落とす可能性がある。
一方で、中国のライブコマース市場は依然として成長を続けており、Viyaのようなトップストリーマーに対する需要は高い。彼女がこの危機を乗り越え、信頼回復に成功するかどうかが注目される。
今回の事件は、急速に拡大するライブコマース市場における課題を浮き彫りにしたと言える。消費者保護とビジネス成長のバランスをどう取るかが、業界全体の重要なテーマとなってくるだろう。
