ロイヤル オーク クロノグラフ20周年の軌跡
スイス高級時計ブランドの雄、オーデマ ピゲは2023年、記念すべきロイヤル オーク クロノグラフの20周年を祝し、7つの特別記念モデルを世界同時発表しました。この限定シリーズは、1993年に初代モデルが登場して以来の技術進化を凝縮した逸品ぞろいです。
各モデルには伝統のクロノグラフ機構「Calibre 2385」の現代版が搭載され、42mmケース内で1/100秒単位の計測を可能にする最新モジュールが組み込まれています。特にコレクター注目の「パーペチュアルカレンダー搭載モデル」では、2100年まで日付調整不要の驚異的精度を実現しました。
女性のための機械式時計革命
今回の真のサプライズは、女性向けに特別設計された2つの新コレクションでした。「ジュエリーウォッチ」と「レディースクロノグラフ」のシリーズは、従来の女性向け時計の概念を覆す技術的挑戦作です。
直径34mmのコンパクトケースながら、完全自社製ムーブメント「Calibre 5900」を収めた「レディースクロノグラフ」は、厚さわずか8.1mmという薄型設計。58時間のパワーリザーブを維持しつつ、ダイヤモンドセットベゼルとサファイアクリスタルガラスの調和が、女性の繊細さと機械式時計の力強さを両立させています。
伝統技術とデジタル革新の融合
オーデマ ピゲの技術部門長ルイ・デュボワ氏は「3Dプリンティング技術で作成した新型脱進機が精度向上に貢献」と説明。各モデルには、伝統的な手仕上げと最新のデジタルシミュレーションを組み合わせた「ハイブリッド製造工程」が採用されています。
特に注目すべきは「デュアルタイムゾーン表示」機能の進化版で、独自の「ジャンピングアワー」機構により、第二タイムゾーンが1時間単位で瞬時に切り替わる画期的なシステムを実現。国際線の客室乗務員や海外出張の多いビジネスパーソンからの需要を見込んだ機能です。
サステナブルな高級時計の未来
環境配慮型の新素材「リサイクルゴールド」の採用率を30%向上させた点も特徴的です。鉱山から直接採掘された金と同等の純度を保ちつつ、CO2排出量を42%削減する精製技術を開発しました。
オーデマ ピゲCEOフランソワ・ヘンリーは「2025年までに全製品の貴金属部品にリサイクル素材を使用する」と宣言。スイス時計業界で最も野心的なサステナビリティ目標を掲げています。
