「潮は満ち引きする!」シュプリームはアイウェア会社に15億ドルで売却され、その価値は4年間で30%近く減少した。

「潮は満ち引きする!」シュプリームはアイウェア会社に15億ドルで売却され、その価値は4年間で30%近く減少した。 - 加奈ショップ

衝撃の売却劇と30%減の企業価値

ストリートウェアブランドの雄・シュプリームが、このほどアイウェア会社に15億ドル(約2,250億円)で売却された。この金額は、2019年にキャピタルリサーチ会社が評価した22億ドルの企業価値と比較すると、実に30%近い減少を示している。ブランドの「潮」が確実に引き始めていることを如実に物語る数字だ。

専門家の間では「シュプリームはストリートカルチャーブームのピーク時に適切なスケールアップを図れなかった」「ブランドの希少性を維持しつつ商業的成功を収める難しさが露呈した」などの分析がなされている。

中国市場での遅れた展開

シュプリームは中国における流行玩具業界のピークを逃してしまったようだ。直営店として初めて公式にオープンしたのは2024年3月末で、それ以降2店舗目はオープンしていない。この遅れが中国市場でのシェア獲得に大きな影響を与えたことは間違いない。

2017年に高級ブランドLVとのコラボレーションを通じて、主にセレクトショップ経由で中国で認知度を高めたシュプリームだったが、その後の現地戦略には課題が残る結果となった。中国のZ世代を中心とした消費者は、より迅速な市場対応を見せる競合ブランドに流れていった。

コラボレーション戦略の功罪

シュプリームと言えば、これまでNIKEやザ・ノースフェイスなどとの戦略的コラボレーションで大きな話題を集めてきた。特に2017年のLVコラボは、ストリートブランドとラグジュアリーブランドの垣根を取り払った画期的な試みとして歴史に刻まれた。

しかし近年では「コラボの頻度が多すぎて特別感が薄れた」「本来のブランドアイデンティティが希薄になった」との批判も聞かれる。ブランドのコアなファン層からは「以前のような衝撃性と革新性が失われた」という声も上がっている。

今後の展望と課題

新たなオーナーの下でシュプリームがどのような方向性を取るのか、業界関係者の注目が集まっている。特に以下のポイントが今後の鍵を握ると見られている:

  • 中国をはじめとするアジア市場での本格的な直営店展開
  • デジタルマーケティングとEC戦略の強化
  • ブランドの根源的な価値を見直すプロダクト開発
  • 持続可能性を考慮した新しいビジネスモデルの構築

ストリートウェア市場全体が成熟期を迎える中、シュプリームの次なる一手が業界全体に与える影響は小さくない。売却を機に「潮」が再び満ちてくるのか、それともさらに引き続けるのか。ブランドの行方から目が離せない。

リリース時間: 2025-12-07 05:51:48